耐震の記事一覧
Posted on 18:45:47 «Edit»
2013
05/15
Wed
05/15
Wed
Category:耐震
耐震補強

先月耐震診断を依頼され、診断をしました。
「柱が傾いてきたようで心配だ」というご相談を受け現地を確認し、劣化状態を加味した一般耐震診断を行いました。
築40年で増築を重ねた家です。
かなり悪い評価にがっかりなさっていましたが、気を取り直し最低限の補強をしたいということで、補強案を提案し、耐震工事をいつもお願いしている工務店を紹介し、工事が始まりました。
今回は契約上工事監理までは行わない約束でしたので、とりあえず当事務所の業務は終了していますが、現場から連絡があり、現状を見て対処方法を相談させてくれと、
一般耐震診断での現地確認では破壊しなければ確認できない部分は目視しません。
見える部分をできるだけ確認して、見えない部分は想定し、判断します。
その見えなかった部分が工事のために見えてきたら、大変な状況に
こんなのは長い経験でも初めてです。
上の写真は古い梁が柱への取り付け部分で裂けていて、3cmほど落ちています。
梁としてすでに機能していません。
原因は木材の質があまりに悪く、裂けたのです。工事施工者の明らかな過失
下の写真は柱が無いところで梁をつないでいます。
なぜこの場所で継いだのか、間違いに気が付いていながら治さなかった。
いい加減な仕事としか言えない。

最下部の写真は「まぐさ」といい、一本の梁では荷重を受けるのに不足している場合に梁の下に補強で入れる部材を言います。
柱をハスに欠き込み、まぐさを入れ釘だけで留められています。
揺らされれば外れてしまいますし、まぐさの下の15mmほどのところだけで耐えています。
しかも上の梁との間には隙間があり、隙間にはパッキンをかまして、いったいどれだけ意味があるのか。
柱も可哀そうです。
本来良心的な工務店、大工、であれば監理者などいなくても安心して任せられますし、任せたいところです。
ただ良心的であるかどうか見分けるのは難しいですね。
こんなことをしてきたつけが工務店不信につながってきたことを考えなければいけません。


耐震コラム
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Posted on 10:15:05 «Edit»
2010
03/02
Tue
03/02
Tue
Category:耐震
金属探知機での調査の結果は無筋

耐震補強工事
鶴ヶ島市のお客様 1980年建築 宮城県沖地震1978
を受けて基準法が改正されたのが1981年,必要壁量改正、筋交金物が使われ始めた。
基礎に鉄筋が入れられるようになってきたのもこのころ。
ちょうど改正前のこの建物。
こまめに手を入れていて30年前の建物としては良好。
金属探知機での調査の結果は無筋 鉄筋なし。
鉄筋が入っていない基礎はこのように割れる。
コンクリートは圧縮にはとっても強いけど、引っ張りには弱い。
それを鉄筋で補う。
建物の自重を受けるにはコンクリートだけでも良いが、地盤が動いたり荷重に偏りが生じたときに鉄筋がないと簡単に折れてしまう。
大きなクラックは上部で1cm近く開いている。上が開いているのだから基礎の片側は沈下しているということ。
案の定建物角が沈下、建具の立てつけ、床の傾きにもはっきり表れている。
他にも補強したほうがいいポイントはあるが、この建物の最大の弱点はここ。
古い建物の耐震補強ではまず、全体を調査し弱点を把握し、優先順位を付けて補強すべきであると説明している。
全て満足させるのがいいのは決まっているけど費用がかさみ負担が大きい。
リフォームのついでに行うのがお勧めである。
≪ついでにちょっと補強してね≫っていう乗りじゃないと補強だけじゃつまらない。
でもそんな乗りじゃ補助金はもらえない。
補助金獲得のハードルは高い!
普通の人はなかなかそこまで飛べない!
今回は新たに基礎の接地面積を増やし、建物角の荷重を分散させ、さらなる沈下が起こらないようにする。
既存の基礎と一体化させるためアンカーにより鉄筋を射しこみコンクリートを打つ。
今回の工事は福弥建設さんの協力により行っている。


クリックお願いします。
お世話になっております。該当工事順調に進行しております。
本日午後より外壁洗浄、明日外壁塗装の予定です。
<福弥建設>
埼玉川越に社を構える福弥建設です。木造、鉄骨などの新築、増築、
リフォームを手がけております。近年はアーキクラフトさんと共に耐震補強
工事などにも力を注いでいます。
埼玉西部地区を主な対応地域として営業第一のリフォーム業者とは一線を
隔したリフォームを目指しています。
埼玉県川越市吉田134
049-231-3091
mail fukuya@ams.odn.ne.jp
by 福弥建設
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