03月の記事一覧
03/30
Tue
Category:ねこ
機嫌が悪いと怒られちゃうのだ。

遊んでもらおうとそ~と近づく
機嫌が悪いと怒られちゃうのだ。

あっ!!気がついた。
機嫌悪そ~

やっぱり怒られて
ごめんなさいのポーズ

せっかくごめんなさいしたのに
フン!!てされた残念なココちゃん

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03/29
Mon
Category:素材
珪藻土は本当に安全な健康壁材料ですか?
単細胞の植物性プランクトン、珪藻の化石です。
珪藻土の特徴
1. 火に大変強い土です。
(家の耐火性には関係ありません)
2. 木炭の5千から6千倍の超多孔・超微細構造を持つ軽い土です。
3. 旺盛な吸・放湿性(呼吸性)を持ちます
4. 消臭・結露防止・マイナスイオン効果等も語られています。
5. 珪藻土それ自体では固まらない。
それ自体では固まらないため、壁塗り材として機能させるため必ず添加物が入っています。
固化材として消石灰やセメント、色付けは一部を除き自然の土が使われているようです。
施工性を向上させるための増粘剤や糊が入っています。
下地材への長期的な接着安定性のための樹脂も入っています。
他にすさ、つのまた、メーカーによっては細骨材なども入っています。
樹脂が一切入っていない商品もあるようです。
成分表を公表しているのは調べた限りここだけのようです。
サメジマ
今後他社には成分表をお願いしてみようと思っています。
成分は主材に珪藻土、色付けに火山灰、色土、顔料、粘土
作業性向上に、軽量骨材、セルロースファイバー、メチルセルロース、糊などです。
このメーカーでは珪藻土の配合量も公表しており、珪藻土の配合割合と吸放湿性能が比例関係にあるのがよくわかる。
おそらく配合割合によってテクスチャーが変わり、施工性も変わると思われる。
ホームセンターなどで(誰でも手軽の塗れる)などの商品ではかなり施工性向上のための添加剤が加えられていると思われる。
この業界では糊の中身は多種多様であり、漢字ほど簡単なものではないのが常識。
また、旺盛な吸・放湿性(呼吸性)が健康壁材と言われる所以ではあるが、珪藻土の配合割合が公表されていない現状では実際どのくらいの性能があるのかユーザーにわからない。
わからないままに珪藻土の壁はいいですよ。
などと軽々しくは言えないのだ。
何故各メーカは長所のアピールだけでなく積極的にHP等で成分、組成を公表しないのだろうか。
しにくい事情でもあるのか疑ってしまう。
また、ほぼ全てのメーカーはF☆☆☆☆を取得しているようであるがゼロではないことに注意しなければならない。
いい素材なのだから納得して使いたいし、成分は知らなくてはならないのだ。

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03/28
Sun
Category:素材
漆喰などの外壁仕上げの時に外断熱を採用しない理由です。

写真は滅菌のために乾燥室に入れられる、ナラやコナラの切り株で、原木栽培のマイタケの菌床になります。
山のめぐみ
途中になっていてなかなか更新できなかった断熱材の続きです。
漆喰などの外壁仕上げの時に外断熱を採用しない理由です。
外断熱の家の柱や壁の外側に断熱材を貼る方法で欠点(熱架橋)となる部分を無くし、家全体をすっぽりと覆う方法は基本的に正しいと思う。
施工上の欠陥(隙間など)も起こりにくく、温熱環境を定量化しやすく、計画換気の能力も発揮しやすい。
つまり狙った断熱温熱環境が作りやすく、断熱性能を上げるためにもベストな方法であろうと思う。
しかし、しかしである。
外壁と言うのは断熱のためだけにあるのでは無く、しっかりと柱、梁、土台に固定され住む人を守るシェルターとして機能しているものである。
外断熱をすると言うことは、断熱材の外側にシェルター機能として重要な外装材、またはサッシ、シャッター、換気フードなど重量部品を取り付けるということになる。
内断熱(充填断熱)であればサッシや外壁の重量は直接(通気工法の場合は胴縁を介する場合もあるが)柱、梁、土台に固定される。
外断熱の場合の壁荷重(サッシも含む)は専用ビスなどを使用し、断熱材を介して柱梁に固定するわけであるが、いかんせん断熱材にはビスを保持する強度はまったく無く、ビスは中空を介して柱に固定されていることとなる。最近の長期優良などを対応させようとすると断熱材の厚さはどんどん厚くなり、ますます中空部分が増えていくこととなる。
また、みようみまねで外断熱がブームだからと安易に採用している会社などの施工はまったく信用できない。
専用の壁保持金物などを採用してしっかり壁を固定しようとしているメーカーもあるようではあるが、標準的な施工がどの程度のものなのか不安である。
日本は地震が多く、また、車の交通の多いところでは常に微弱な振動にさらされ、風が吹いても建物はゆれ続け、常に動き続けている。ビスの保持力だけに頼って永い間壁荷重が保持できるのだろうか?
外壁にクラックやズレが出たとき、「外断熱にしたからしょうがないあのころの建物はみんなそうだ」
などと言いたくは無いのである。
だから使わない。
不安なのである。
特に漆喰などの外壁は重く、クラックも入りやすいから。
どうしても採用しなければならない場合外壁材は、ガルバなどの非常に軽い材料にするつもりである。
計算例
通常の柱間での例
1㎡のビス使用量は1.0m/0.455m*1.0m/0.303m=7.22=8本
1㎡当り8本のビスを使用するとして漆喰外壁の場合ビスが保持しなければならない静的荷重は、
640N/㎡/8=80N≒9.6kg
静荷重で10kg近い重さを中空を介したビスで支えるわけであるから無謀である。
ビスが刺さる柱も大変である。
軽量サイディングで
350N/㎡/8≒4.5kgこのぐらいなら何とかなるかな~それにしても心配だ。
外断熱専用ビス

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03/23
Tue
Category:設計仕事
中古住宅でフラット35適合取得
中古住宅でフラット35適合取得の依頼があり、現場状況を事前検査してきました。
明日申請提出
平成元年築程度良好
フラット35を適応するには、その建物が一定の基準に達していなければなりません。
微妙な部分もあるけれど、中古住宅で完璧を求めるのも無理がある。
中古住宅の購入に際して、フラット35適合取得すれば購入者にはメリットがあると思うが、手続きが面倒なので業者はあえて説明しないと聞く。

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03/20
Sat
Category:雉やまの家
スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング試験は、北欧のスウェーデン国有鉄道が1917年頃に不良路盤の実態調査として採用し、その後ヨーロッパ諸国で広く普及した調査を、1954年頃建設省が堤防の地盤調査として導入したのが始まりです。1976年にはJIS規格に制定され、現在では戸建住宅向けの地盤調査のほとんどが本試験によって実施されるに至っています。

水が出るとかの心配のある土地ではないけれど、昔は蚕の桑畑であったということで表層は畑として掘り返され、切り土、盛り土がされている。

予想通り山側は強反発ですぐに貫入不能。
下のほうは盛り土でその下はやはり強反発。
表層の下は岩盤のような固い層が山の斜面なりにつらなっているようだ。
表層は頼りになりそうもないのでやはり改良工事が必要になりそうだ。
正確には報告書が出て、基礎の支持地盤を決定してからです。

春が来てました。

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03/17
Wed
Category:設計仕事
自然素材系断熱材は果たしてエコなのか?

よくありそうな切り株ですが、よくよく見ると年輪がダブル!
コナラの切り株できっと上のほうでは2本になっていたのでしょう。
真ん中の黒い線は外皮だと思われます。
今日の断熱材の話は常に気になっていながら整理してこなかった問題です。
「自然素材系断熱材は果たしてエコなのか?」
どの商品も製造時にはエネルギーが使われます。
当然少ないエネルギーで製造されるものほど環境にやさしいと言えるでしょう。
GWは旭ファイバーのHPによると、製造時にフロンを使わず、原料のガラスの80%はリサイクルガラスとのことなの
で循環型の製品です。
東京で次世代省エネプラン一軒分140㎡のGWの製造時二酸化炭素排出量は約524kg。
ウレタンフォームだと14127kg (GWの27倍)
ポリスチレンフォームで34092kg (GWの65倍)65倍は凄いなだって65軒分だから
押し出し法ポリスチレンフォームで1478kg (GWの2.8倍)
自然素材系は数字では調査できませんでしたが製造時エネルギーは羊毛が一番小さいと思われます。
次にフォレストボード、次がセルロースファイバーだと思われます。
ただ以前も書いたように羊毛の場合は輸送エネルギーが大きくなります。
製造時のエネルギーを考えた時も自然素材系断熱材はエコロジーといえます。
建物の外皮を人間の第3の皮膚と言う考えで考えれば自然素材系以外にないと言えるかもしれませんが、断熱材として
の本来の性能が低いのです。
低い性能の断熱材で快適な生活を望もうとすると生活エネルギーが増えてしまいます。
そうそう寒い暑いを我慢して生活するのもどうかと思います。
工業系断熱材と同等の性能を得ようとすると現実的ではない厚さ、金額になってしまいます。
もちろん、その家が建つ地域の気象状況も考えなければなりません。
ちなみにフォレストボードの性能で長期優良次世代省エネの屋根断熱をクリアーしようとすると、
熱抵抗値4.6必要ですので、0.044×4.6×1000=202.4mm
最大厚さ40mmとのことですので5枚重ねで少し足りない。
取り付け方法にしろ、コストにしろはっきり言って現実的ではありません。
これが硬質ウレタンフォームでは約105mm半分の厚さで済み。
GW16Kではフォレストと同等の厚さ207mmですがそれに掛かる金額は¥5300/㎡
フォレストでは¥9530/㎡。2倍近い金額
GWの方が施工性や納まりもよく、工事手間もGWの方が断然有利といえます。
自然素材系は施主負担も大きくなる傾向にあるのがわかります。
ここまで検討してきて断熱材を選ぶ規準は、まずは費用対効果を重視し、その上でどのような観点で材料を評価し、生
活するのかを建築主と一緒に考え、選定していくことです。
自然素材系は生活の仕方によっては必ずしもエコとは言えないし、お財布に優しくないということが私の中の認識です。
断熱材続きですので今度は、私が漆喰外壁で外断熱を取り入れない理由です。

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03/16
Tue
Category:山と材木
都幾川の木 by 森林組合

杉です。
赤身と白太がはっきりわかります。
こうなっては杉花粉は飛ばせません。
切断面を触った感じは柔らかくてざらっとしてます。

檜です。
杉ほど辺材と芯の色は違いません。
杉に比べると少し黄色いです。
重さは檜のほうが重いです。

欅です。
固いです。
重たいです。
触った感じは冷たいです。
これは広葉樹
一生懸命長い年月生きてきて、この土場で少しの間お休みです。

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03/15
Mon
Category:素材
自然素材系の断熱材選定としては次世代省エネを考えるとセルロースファイバーと羊毛100%
販売はいろいろなルートがあり、材料の規格厚さも違い一概に金額差を決め付けることは出来ませんのであくまで参考価格と思ってください。
比較しやすくするために㎡単価に均してあります。
フォレストボード 40mm : 1.966/㎡ (代理店調査)
セルロースファイバー 100mm : 2.000/㎡ (王子製紙 吹き込み工法)
羊毛断熱 100mm : 2.220/㎡ (セルフィシュ エコール100バージン100%)
羊毛断熱 100mm : 1.700/㎡ (リサイクル80%+ポリエステル20%)
炭化コルク 50mm : 4.800/㎡ (トッパーコルク)
GW10K 100mm : 760/㎡ (旭ファイバーガラス)
GW16K 100mm : 1.060/㎡ (旭ファイバーガラス)
以上ですがこれでは性能が違いますので十分な比較にならないので、次世代省エネ規準を得る厚さにて換算比較します。(関東地区の壁の規準にて算定:熱抵抗2.2)
GW10k :熱抵抗2.2=110mm 836/㎡
GW16k :熱抵抗2.2=100mm 1060/㎡
フォレストボード :熱抵抗2.2=97mm 4.770/㎡
セルロースファイバー :熱抵抗2.2=75mm 1.500/㎡ ( セルロースのみ吹き込み工法なので施工費含む)
羊毛断熱 : 熱抵抗2.2=73mm 1.620/㎡ (バージン100%)
羊毛断熱 : 熱抵抗2.2=110mm 1.870/㎡ (リサイクル80%+ポリエステル20%)
コルク : 熱抵抗2.2=91mm 8.730/㎡
参考:材料厚さ/熱伝導率=熱抵抗にて算定
GW10Kのコストパフォーマンスは抜きん出ている。さすが断熱材の王道
でも110㎜は実際には柱巾に納まらないので使用できない。
リサイクルウールも使用できない。
フォレストボードも実際には2枚重ねは無理であろう。
コルクは金額的に趣味の領域に入っている。
現実的には自然素材系の断熱材選定としては次世代省エネを考えるとセルロースファイバーと羊毛100%になりそうだ。
ただ、フォレストボードの外断熱とリサイクルウールの内断熱などの複合も考えられなくは無い。

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03/14
Sun
Category:NPO
マイタケ用のホダ木作り

山のめぐみ
田黒の里山(都幾川)でマイタケ用のホダ木作り
週末ごとの雨雪で延び延びに
今日は5人ほどのメンバーが集合
仕事ではないので来れる人が来る。というスタンスですが、メンバー不足です。
私は主に運搬係りに徹して、握力が鍛えられたかも。
帰りに森林組合で檜の壁材の人工乾燥が終わり窯出しするとのことで遊びに
都幾川は人工乾燥技術がすぐれていると思う。
ちゃんと分かっている人がいるのだ。
乾燥の仕方で素材の良さが失われ、がっかりなことにもなってしまう。
この檜は15mmの壁材として加工される。
人工乾燥なのに色艶も檜の香りも失われていない。
3日間の乾燥で、平均温度は55度
温度調節はコツがあるらしい
ちなみに杉のほうが乾燥は難しいらしい(本来の良さを残して仕上げるには)
山のめぐみ


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03/13
Sat
Category:設計仕事
さて自然素材系断熱材の性能比較です。
さて自然素材系断熱材の性能比較です。
断熱材に期待される性能は防音性や施工性やコストなど多義に渡りますがまずは肝心な断熱性能を比較してみたいと思います.
参考に一般的よく使われるGW(鉱物系)とスタイロフォーム(化学系)とウレタン(化学系)を入れてみました。
熱伝導率
フォレストボード 0.044(Kcal/mh℃) (株)白神フォレストコーポレーション
セルロースファイバー 0.034(Kcal/mh℃) 日本セルロースファイバー工業会
羊毛断熱 羊毛100% 0.033(Kcal/mh℃) 長尾商事(株)エコール100参照
羊毛断熱 羊毛80% 0.049(Kcal/mh℃) ウールブレス R-60
炭化コルク 0.041(Kcal/mh℃) トッパーコルク参照
GW 10K 0.050(Kcal/mh℃) フラット35技術基準
GW 16K 0.045(Kcal/mh℃) フラット35技術基準
スタイロフォーム 0.028(Kcal/mh℃) 高性能住宅用3種a ダウ加工
A種硬質ウレタンフォーム保温板 0.023(Kcal/mh℃) アキレスボード
比較してみるとウール断熱の熱伝導率が非常に優秀なのがわかる。
フォレストボードにはもう少し期待していたが性能的にはGW16kと同程度であった。
ちなみに杉材の熱伝導率は0.08から0.10(Kcal/mh℃)であるからそこからかんがみると0.044は悪くな
いデータと言える。
熱伝導率とは熱の伝わりやすさを現します。
この数字が小さいほど熱が伝わりにくいと言うことです。
同じ厚みでの比較 (ちなみにこの厚さでは温熱等級4(長期優良住宅)は認定されません。)
GW 10K 0.050(Kcal/mh℃) の厚さを100mmとした時同じ断熱性能を得るには
フォレストボード 0.044(Kcal/mh℃) 88mm
セルロースファイバー 0.034(Kcal/mh℃) 68mm
羊毛断熱 羊毛100% 0.033(Kcal/mh℃) 66mm
羊毛断熱 羊毛80% 0.049(Kcal/mh℃) 98mm
GW 16K 0.045(Kcal/mh℃) 90mm
A種硬質ウレタンフォーム保温板 0.023(Kcal/mh℃) 46mm
参考データ:d=λ×Rc×1000
d(mm):熱抵抗の値を得るための断熱材の最低厚さ
λ(W/m・k):熱伝導率
Rc(㎡・k/W):熱抵抗値=λ×1000/d(mm)
ここまで調べてきたら疲れてきました。
もうひと頑張りですので、つぎは断熱性能とコスト比較をしてみます。

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03/12
Fri
Category:素材
世界の供給量の50%を産出するポルトガル
![hito[1]](http://blog-imgs-43.fc2.com/t/a/t/tatuoyamayama/20100312095333c32.jpg)
コルク (炭化コルク)
炭化させることで、コルクの持つ高い断熱力を強化させたとのことで、天然の調湿機能により、結
露の発生も効果的に抑制し、消臭、ダニに対しても高い忌避効果があるとされています。
製造方法はコルク粒を型に入れ、300から400℃の蒸気加熱と圧力を加え、コルク自身のヤニで
固化するため接着剤は使用せず天然コルク100%です。
経年変化も少なくシロアリ、鼠にも侵されにくく、腐敗の心配も無いとなっています。
成分はスベリン40% リグニン27% セルロース12% タンニン,グリセリンが6% その他このスベリン(コルク
酸)が虫やシロアリに対して強い忌避作用があるとのことです。
ポルトガル、スペイン、南フランス、北アフリカが産地で日本にはポルトガル産が多く輸入されているようです。
近年では中国からも入ってきているようです。
また、スベリンは杉の皮にも含まれているようです。
調べた限り大手メーカーの断熱用炭化コルクは完全無添加自然素材のようでした。
森を育みながら生産されるエコロジー素材「コルク」
羊は毛を刈っても、すぐにまた元の姿にもどります。
コルクの採取も同様に行われます。コルクはコルク樫の樹皮から生産されますが、コルク樫は生命力が特に強く、樹皮
を剥ぎ取ってもまた新しい樹皮を再生できます。
つまり、木を切らずにいつまでも生産ができるのです.
世界の供給量の50%を産出するポルトガルでは9年に一度の採取が法律で定められているそうです。
木の寿命は150から200年くらいで50年目くらいから採取出来るようですから一本の木から15回程度は採取できそうで
す。
孫の代まで残せますね。
コルクは炭化することでの気泡部分が開き、空気中の水分を吸収したり吐き出したりする性質を持つようになります。
乾燥した冬や湿気の多い夏には炭化コルクが湿気をコントロールします。
何だか完璧な断熱材に思えてきました。使ってみたいです。
製品としての欠点は施工性の悪さ
厚くなれば厚くなるほど施工性が悪化し、カッターなどでは切れず、ノコギリでもぼろぼろになり、内断熱で隙間に詰
め込むのはかなり苦労しそうです。
性能を出す使い方は、出来るだけ加工せず板状のまま使う施工方法になりそうです。
製品としての性能以外ではやはり気になるのは、マイレージ。ポルトガルはかなり遠いい。
注:床用コルクなどの製品で表面加工(アクリル樹脂等)されたものはまったく別物と思ってください。
これらはただコルクのクッション性や、見た目だけのもので無意味な複合製品であり、ホルムアルデヒドの放散に注意
が必要です.
代表的な自然素材系はこのぐらいだと思いますので次は性能比較につづく。
![cork2[1]](http://blog-imgs-43.fc2.com/t/a/t/tatuoyamayama/20100312095319401.jpg)
参考資料日本・ポルトガル コルク工業会
健康な住まいへの道 著ホルガーケーニッヒ (ドイツの建築家 バウビオロギー)

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03/10
Wed
Category:素材
ふわふわで暖かそうな羊毛断熱
![V-100R[1]](http://blog-imgs-43.fc2.com/t/a/t/tatuoyamayama/201003101159571de.jpg)
羊の毛 ウールブレス (羊毛断熱)
写真のようにふわふわで温かそうです。
最近流行ってます。
自然素材系住宅では使用率トップではないでしょうか。
ウール繊維はバージンウール100%からバージンウールを減らしポリエステル繊維を混入したもの
リサイクルウールを使用し同じくポリエステル繊維を混入したものなどがあるようです。
ローコストのものではリサイクルウールを接着剤で張り合わせたものもあるようで注意が必要です。
やはり防虫、防カビ材、難燃剤としてホウ酸が混入されています。
羊毛は害虫食害されやすい(ヒメマルカツオブシムシ等)素材ですのでホウ酸の混入は止む終えな
い無い所でしょうがその使用量は注意したい所です。
やはり商品としての完成度を上げるためには多少の薬剤使用はしかたがないようです。
原材料は主にオーストラリアやニュージーランドのウールカーペット工場の端材がのようです。
シックハウス対策は。
ウールブレスは、一般的には接着剤を使用せず(一部使っている商品も出ている)、ホルムアルデヒド発散材料の指定建材ではありません。(一部は???製品あり)
シックハウス対策法の対象外になっていますので、メーカーに成分表を出させるなどして確認すればその点は安心できると思います。
メーカーや代理店の心配事はホウ酸の薬害についてのようで一生懸命安全性を強調しています。
羊毛断熱材 ウールブレスに使用されている 防虫剤「オクトボー」について
■ 岩塩から精製された人や環境に安全なウールブレスの防虫剤オクトボー
【非塩素系ホウ酸 分子式Na2-B8-O13・4H2O】
ホウ酸は自然界の中に数多く存在します。海水中には5ppmの濃度で存在します。ウールブレスに使用されている非塩素系ホウ酸は米国ソルトレイクシティーで商品名「オクトボー」の名で生産されています。原料は岩塩で、岩塩は主として食塩に精製されますが、ホウ酸はその製造過程の中で抽出されます。オクトボーは無機系化学物質であり揮発することがなく、人や環境に対して安全な防虫剤です。
・オクトボーは「防虫剤」であり「殺虫剤」ではありません。
・食塩と同じように、多量のホウ酸を飲むと人体にはよくありません。
コンタクトレンズの保存液にもホウ酸が使用さているんですよ!≪HP抜粋≫
調べた限りでは、質の高い製品を使えばホウ酸の毒性も低く、シックハウス対策法にも掛からず、羊の飼育、製品加工、製造過程でのエネルギー量も低く抑えられるわけですから、自然素材系では優等生かと思いますが、いろいろな商品が出回っておりポリエステル(化学繊維)混入割合など注意が必要で、ウールだから安全とは言い切れないようです。
化学繊維系の断熱材に比べ素材自体が吸放湿する特性があるため壁結露を起こしにくく、屋内側からの防湿に対して神経質にならずにすみ、不良施工による内部結露事故が起こりにくく、軸組み木材の吸放湿特性も生かせるため、無垢材による住宅には相性がいいといえるので素材としては使ってみたいと思います。
問題どこのメーカーも輸入代理店も知っていてあえて触れていないことが2点あると思います。
あえて売りにくくする内容を積極的に伝える必要がないという売る側の考えは理解できるものであり、ユーザー側が気が付かなければいけない内容です。
1:食肉生産と同じ問題で一定単位の肉の生産にはその単位の約10倍からの植物カロリーが必要であり、それは土地活用と動物の扱いに対して問題があるということ。事実放牧による荒廃からの砂漠化、必要飼料確保のための穀物高騰などの問題があるようです。また、動物の扱いに関しては、羊毛に寄生虫を寄りつかせないために、羊は化学殺虫剤をあび続けなければならないという問題もあります。
2:これは輸入に頼る材料では避けられないことですが、極端に長い運送経路の地域から重油を使って運送しなければならないという圧倒的な輸送コスト増大とそれに伴う大量の化石燃料消費です。製品製造にかかわる省エネルギー特性など吹っ飛んでしまうエネルギー消費であり、価格の大部分は輸送コスト代ではないかと考えられるくらいです。
ということを考えると、素材(性能)としては魅力があるが、製品としては考えてしまいます。
つづきはコルク (炭化コルク)です

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03/09
Tue
Category:素材
新聞紙をリサイクル セルロースファイバー
![top01[1]](http://blog-imgs-43.fc2.com/t/a/t/tatuoyamayama/20100309194145006.jpg)
新聞紙をリサイクル セルロースファイバー">セルロースファイバーこれはどうでしょうか、原料は調べた限りではどのメーカーも古新聞です。
エコですね。
製法は何処も同じようで、新聞紙を粉々にしてホウ酸とホウ砂を混ぜて作られる天然木質断熱材との事です。
まず気になるのが新聞のインクです、少なからず化学薬品が使われているはずですがどこのメーカーも安全をうたっています。あるメーカーでは原材料新聞はエコインク(大豆原料)を使用したものを使用となっていますのでその点はメーカーも気になっている所のようです。
また、どのメーカーも防カビ、防虫にも安全となっています。これは、製造過程でホウ酸系の薬剤を防カビ、防虫剤として混入しているということです。
商品としての完成度を上げるため毒性の非常に弱い薬剤を使用しているということで、自然素材を使った工業製品ということでは当然の対応だと思います。
防虫・防カビにも万全。健康的な住まい環境を作ります
防火用に添加されるホウ酸系の薬品の持つ殺菌力は、眼科の洗顔に使われるほど安全ですが、(「タンスにゴ○」「ムシ○ーダ」のような化学剤で害虫を寄せつけない訳ではありません。)ゴキブリ用のホウ酸団子のように、カビや腐朽菌、ダニ、虫類やねずみを防ぎ、建物と健康を守ります。
一般的にはホウ酸の含有率5%前後のものが多いですが、ホウ酸含有率は23%、含有量が多いと殺菌消毒力が高いものがお勧めです。
セルローズファイバーはセルローズ(木質繊維)であり、添加されているホウ素系薬品は、医療や食品にも使用され、人体への蓄積や残留がありません。しかも安全基準に厳しいアメリカで、50年以上の歴史がある製品です。
薬品処理と、天然素材が持つ吸放湿性のダブル効果で、カビをシャットアウト。押入れの中の嫌な匂いの発生を防ぎ、布団が湿っぽくなったりという心配もありません。(販売店HPより抜粋)
とありますが、医薬品サイトではこのような扱いになっていました。
毒性]:ホウ酸及びその化合物は細胞毒である
但し、ホウ酸(H3BO3)及びホウ砂(別名:ホウ酸ナトリウム;Na2B4O7・10H2O)を含有する製剤について、厚生省は1971年に「粘膜、創傷面又は炎症部位に長時間、広範囲に使用しないこと」とする使用上の注意事項を発出した。また日本小児科学会も、日本産婦人科学会の協力を得て使用に関する警告を出した。
もっとも壁の中にある断熱材に直接触れるわけではありませんので現実的な影響は無いと思われますが、安全をあえて強調するのもちょっとどうかと思います。
過敏症の方は使用に当たって注意が必要です。程度の注意書きがあってもいいのではないかと思います。
シロアリの食害にホウ酸はある程度効果があると思いますが、試験データは見つけられませんでした。
防火性能は紙なのにかなり優れている。
セルローズファイバーは、ホウ素系の薬品によって防燃処理された国土交通大臣認定の準不燃材料です。1,000℃の炎にも表面 が焦げるだけです。万が一火災が発生しても、延焼を防ぎ、そのうえ有毒ガスも発生しません。(販売店HPより抜粋)
また、シックハウス対策としてはF☆☆☆☆(少しの有害物しか入っていないグレード)を獲得している。
古紙利用は確かにエコかもしれないが、紙なのに1000℃の炎で燃えないとか、虫が寄り付かないとか、カビが生えないとか、鼠が近づかないと言うのは最早自然なパルプとは程遠く天然木質系断熱材と言っちゃっていいのでしょうか。
天然素材と言うよりは高い工業化技術により達成されたリサイクル断熱材そんなに無理して古新聞使わなくても、と思ったりします。つづきは羊の毛 (羊毛断熱です)ウールブレス

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03/08
Mon
Category:素材
自然素材系断熱材 そもそも断熱材は必要か?

自然素材系断熱材
そもそも断熱材は必要か?
開口部を目いっぱい大きく取り夏はエアコンを使わず、開口部を総て開放し、夜は蚊帳で寝る。
冬は達磨ストーブを置いてみんなで炬燵に入る。
化石燃料はもったいないので使わない。
こんな生活ができるならば断熱材は改めて必要ないと思います。
でもこんな生活はいやだと言う人は断熱材を使用した方が快適に生活できます。
自然素材系断熱材の種類 (一般的に商品として流通しているもの)
1:杉の皮を固めた (フォレストボード)
2:新聞紙をリサイクル (セルロースファイバー)
3:羊の毛 (羊毛断熱)
4:コルク (炭化コルク)
5:その他 (麻とか藁とかマニアの世界へ)
自然素材系断熱材のメリット
吸湿性と放湿性
自然素材系の断熱材の大きな特徴は素材自体が吸放湿(調湿性能)性能を持っている事。
それに対して化学系断熱材(発泡プラスチック系、無機繊維系、鉱物系)はそれ自体はほとんど吸放湿(調湿性能)性能はありません。
無機繊維系断熱材は調湿性能が無いため一度結露すると問題が大きくなるため防湿シートにより水蒸気を防がなければなりません。内部から気流を止める事が重要。(発泡プラスチック系は素材自体で気密を確保します。)
また、シートにより材木の持つ調湿素材としての機能も封じ込めてしまいます。(内側に幕を張る)
これに比べて自然素材系の断熱材を使用する場合は、内部からの気密よりも外部からの防湿に重きを置く施工によって建物本体の木材による調湿性能も期待でき素材が水蒸気を通すので結露しにくくなります。
その成分は安全か?
1:杉の皮を固めた (フォレストボード)
原材料:杉樹皮、バージンパルプ、コーンスターチ(トウモロコシ原料の糊)
となっていますので化学薬品は使用していないようです。
気がかりなのは、耐シロアリ性能です、だって杉の皮ですから、シロアリ食害試験のデータが販売会社のHPに公開されていました。
フォレストボード代理店HPより抜粋
■シロアリや腐れに強い
杉の樹皮がシロアリや腐れに強いということは経験的にもわかっていましたが、改めて実験を行った結果、それが確かなものであることが明らかになりました。
イエシロアリの摂食試験結果
シロアリによる食害量(重量比)
フォレストボード 5~10%程度
杉の辺材 30%程度
腐朽菌による重量減少試験結果(重量比)
カワラタケ キチリメンタケ
フォレストボード なし 1%前後
杉の辺材 20~26% 36~49%
フォレストボード西日本発売元
有限会社 木 創 (HP参照させていただきました。)
と言うことで杉の辺材よりはいいらしい。
でも杉の辺材は芯材より食害を受けやすい、また杉より桧、ヒバの方が食害を受けにくいとされているためシロアリについてはかなり用心して使用する必要があるとおもう。
腐朽菌による重量減試験とはどういう意味なのかよくわからない、菌が付いても養分としては適しておらず繁殖しづらいと理解すべきか。
2:新聞紙をリサイクル (セルロースファイバー)へつづく

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03/07
Sun
Category:日常
ビシュコフ力の表現力とN響の構成力

今日のN響アワー
ビシュコフ
チャイコNo,4
ビシュコフの表現力とN響の構成力
素晴らしかった。
日本には素晴らしいオケがある。
私の仕事にも構成力が求められる。
細かいことを丁寧にこなして行くことも大切だが、全体の構成をバランスよくまとめなければならない。
などということを考えながら聞いて(見て)いたわけではないけれど、それにしてもいい演奏だった。
おかげで今日もブログが書けた。

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03/06
Sat
Category:設計仕事
耐震補強のつづき

耐震補強のつづき
壁耐力を上げるため、写真に見えているように既存の土台の上と既存の梁の下に新たに角材を入れ新しいフレームを作ります。
この角材は1.0KNの金物にて柱、梁土台に固定し、柱の浮き上がりを防ぐとともに、新たに設置する耐力壁の下地とします。
この施工方法のメリットは、既存の柱、梁、天井、床を壊さないで補強できることです。
工事費用が抑えられ工事期間も短くなり、メリットが大きいです。
構造用合板はF★★★★(ホルムアルデヒド対策品)専用構造釘にて150mmピッチで止めつけます。
あとは、壁を仕上げておしまいです。
耐震補強は工夫次第で工事コストを抑えることが可能です。
マニュアルではなく、構造のポイントを押さえた、アイディアです。


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03/02
Tue
Category:耐震
金属探知機での調査の結果は無筋

耐震補強工事
鶴ヶ島市のお客様 1980年建築 宮城県沖地震1978
を受けて基準法が改正されたのが1981年,必要壁量改正、筋交金物が使われ始めた。
基礎に鉄筋が入れられるようになってきたのもこのころ。
ちょうど改正前のこの建物。
こまめに手を入れていて30年前の建物としては良好。
金属探知機での調査の結果は無筋 鉄筋なし。
鉄筋が入っていない基礎はこのように割れる。
コンクリートは圧縮にはとっても強いけど、引っ張りには弱い。
それを鉄筋で補う。
建物の自重を受けるにはコンクリートだけでも良いが、地盤が動いたり荷重に偏りが生じたときに鉄筋がないと簡単に折れてしまう。
大きなクラックは上部で1cm近く開いている。上が開いているのだから基礎の片側は沈下しているということ。
案の定建物角が沈下、建具の立てつけ、床の傾きにもはっきり表れている。
他にも補強したほうがいいポイントはあるが、この建物の最大の弱点はここ。
古い建物の耐震補強ではまず、全体を調査し弱点を把握し、優先順位を付けて補強すべきであると説明している。
全て満足させるのがいいのは決まっているけど費用がかさみ負担が大きい。
リフォームのついでに行うのがお勧めである。
≪ついでにちょっと補強してね≫っていう乗りじゃないと補強だけじゃつまらない。
でもそんな乗りじゃ補助金はもらえない。
補助金獲得のハードルは高い!
普通の人はなかなかそこまで飛べない!
今回は新たに基礎の接地面積を増やし、建物角の荷重を分散させ、さらなる沈下が起こらないようにする。
既存の基礎と一体化させるためアンカーにより鉄筋を射しこみコンクリートを打つ。
今回の工事は福弥建設さんの協力により行っている。


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お世話になっております。該当工事順調に進行しております。
本日午後より外壁洗浄、明日外壁塗装の予定です。
<福弥建設>
埼玉川越に社を構える福弥建設です。木造、鉄骨などの新築、増築、
リフォームを手がけております。近年はアーキクラフトさんと共に耐震補強
工事などにも力を注いでいます。
埼玉西部地区を主な対応地域として営業第一のリフォーム業者とは一線を
隔したリフォームを目指しています。
埼玉県川越市吉田134
049-231-3091
mail fukuya@ams.odn.ne.jp
by 福弥建設
03/01
Mon
Category:ねこ
ココちゃんの腰にはチタンプレートが入っている

背中が凝る
去年肩を骨折して以来、体のバランスが変わったのか背中の張りが強くてつらい時がある。
以前はランニングしてると治ったのに治らなくなった。
加齢かな。
長時間のCADも駄目である。
長時間の手書きは大丈夫である。
ますますデジタルから遠ざかりそうなアラ50
ココちゃんの腰にはチタンプレートが入っている、一生取ることはない。
今はまったく痛いそぶりも見せないが、歳とって筋肉が痩せてくると痛いんじゃないかな
それが気がかりだ。
今のうちにフィジカルを鍛えて筋肉をつけておくのだ。
鍛えても鍛えても疲労感しか残らない私みたいにならないうちに。

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仕事やりすぎでは?
真面目に本業をやってるみたいですね。
アラ50なんてまだまだです。
オーバー60になると筋肉痛や疲労感に鈍感に
なりますから。
それより最近天気が悪い日が多く、PC弄る時間が
長くて眼が疲れます。
by チネラー
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