03月の記事一覧
03/31
Sat
Category:設計仕事
オーナーズハウス見学会でした。

木玩の家
今日は去年の暮れに完成したお家の見学会を開催しました。
大荒れの天気でしたが、好評のうちに終われました。
住まわれているお家なので気を使いましたが、建て主さまのご協力で開催できたことを感謝いたします。
「いい家」をつくるのと同じぐらい「いい関係」をつくるのも大切ですね。
肝心の開催風景はあわただしくて写真を撮るのを忘れてしまいました。
プロが撮っていますので後日完成写真としてUPいたします。

こういう感じってすきです。
階段手摺で眠る猫

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03/30
Fri
Category:三橋の家
午前中は完成写真も撮るので雨よ降らないで!
予約制で募集したところ、7組ぐらいのお申し込みをいただきました。
スタッフも入れると随分にぎやかに開催できそうです。
よかった。よかった。
住まわれているお家のご案内なので、知らない人が入ると無用心ですので、予約いただき、お名前住所もいただきました。
ご協力に感謝です。
午前中は完成写真も撮るので雨よ降らないで!


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03/29
Thu
Category:設計仕事
壊されない間取り その④
お付き合いいただきありがとうございました。
5:社会に対して閉じない間取り
急激な価値観の変化がなく、過去に比べて穏やかな社会になると想定すると、家族が暮らす家と周辺社会(コミュニティー)の関係も、穏やかに開かれたものになってくるのではないでしょうか。
また、老齢世帯が増えることも考えたときに近所の人々が寄り添える住宅は良好な住環境のためにも必要になります。
最近住宅地の中で目に付くようになった、コミュニティーカフェなどはその傾向の先駆けだと思っています。
プランニング段階においてはそのような可能性も考慮し、開放できるスペースである、判屋内的な土間スペースや大きな庇が掛るデッキスペースなどの空間を可能性として検討し、仕掛けておくのもプランニングであると考えています。

6:パッシブであることの大切さ
私たちは望む、望まないに関わらずいきなり大きなエネルギーシフトの中へ放り込まれてしまいました。
これからの住宅は消費エネルギーを抑えるのはもちろん、自然エネルギーを最大限に利用できる形態にする必要があります。
エネルギーのコントロールは省エネ設備も大切な要素ではありますが、さらにそれらの技術を有効に使う、地域に適したパッシブな考え方が必要です。
夏の日差しを遮る大きな庇や、屋根からの輻射を遮るダブルスキン工法、冬の日差しを最大限導く開口部、気流をコントロールする吹き抜けなど、これは間取りを考える上で非常に大きな要素となります。
また、地域の特性を調べ、卓越風の方向を考慮した開口部の取り方なども実は大切な要素です。
省エネ設備や発電設備導入は何時でもできます。その前にまずは設計者、建て主が知恵を出し合い、研究し、自然エネルギーを有効に使うための工夫をしなければいけません。
結果そのことは家を住みこなすことにつながり、その家の四季折々の暮らし方として定着するものだと思います。
必然的に子供たちと一緒に夏の暮らし方、冬の暮らし方を経験する中で、その家に暮らす暮らしやすさが引き継がれていくと思います。

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03/28
Wed
Category:設計仕事
壊されない間取りのために考えなければいけないこと その③
一度nLDKという考えを捨て、85㎡1LDKでもいいし、その家族にふさわしいプランニングを考えて見ましょう。
一人っ子の家庭で本当に個室としての子供部屋が必要ですか。
ベッドが置ける判閉鎖空間があり、読書や勉強はホールの一部などにコーナーを作れば足りるかもしれません。
また、子供部屋が無いと自立を妨げると言われてきましたが、このようなことも見直してみる価値はあると思います。子供部屋が無い家庭では、来客のときは自分はどういう態度をとればいいかなど、子供が自分で考え行動することも自立につながるかもしれません。
静かな個室でないと勉強できませんか、学校の教室は大概雑然としていますし、試験会場では大勢の他人が近くに居ます。
個室がそのようなことに役に立つかも考えてみるべきだと思いますし、その分のスペース(予算)でリビングをもっと多目的な場にすることにより家族の繋がりにつながるのであれば、正解だと思います。

(85㎡1LDKの蜜柑の木の家 2011アーキクラフト)
リビングに多様性をもたせ、同時にいろいろなことがこなせる空間にすると、家族それぞれがくつろげる集う場所になるのではないでしょうか。
茶の間でみんなで同じTV番組を見ていた、昭和の団欒とはすごし方が変わってきているのはたしかです。多様なすごし方がある中でみんながくつろげる空間とは、違うことをしていても集いたい空間とは、
単純にリビングはn畳の広さで、という面積優先の考え方から目的優先の考え方にシフトするべきだと思います。

(リビングにみんなが使える書斎的コーナーを設ける。個室のスペースをリビングに振り分け リビングの多様性 2012 木玩の家アーキクラフト)

(土間は社会が家の中まで入り、多様性が現れ開かれた家となる。コミュニティーの枠が広がる。2011雉やま アーキクラフト)
リビングとプライベートの関係は見直すべき!

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03/27
Tue
Category:設計仕事
アウェイの試合に仲間が居た。

今日は午後からときがわ町でした。
自転車に乗りに行ったわけではありません、そんなにいつもいつも自転車に乗っているわけではないんです。
第一回ときがわ産木材利用検討委員会
と言うのが開催され、毎週のように仕事に遊びにとちょくちょくときがわ町に顔を出しているせいか、ちょっと来いと言うことで外部委員に任命され、今日は委嘱書交付という手続きで町長から委嘱書と言うのを受けとりました。
子供の頃賞状をもらった記憶もあまり無いし、卒業証書をもらうみたいで少し緊張しました。
委員会は町長ほか15名で構成され、事務局として町の企画財政課や建設課、産業振興課、地域振興室の方々が7名加わる大きな所帯です。
議員の方から私のようなユーザー側の人間まで幅広い人材なので、何かをまとめていくのはたいへんだろうなと感じています。
ただ、目的は住宅用にときがわの森林資源を活用していくためにどうするのか。という趣旨なのでユーザー側の視線からアイディアを提案していけると思います。
ちなみに委員長・副委員長人事を決めましたが、副委員長はNPOやまめぐの代表の田中さんです。
街に出てくると冴えませんが、さすがに山のことでは存在感がありますね。
アウェイの試合に仲間が居た。見たいな感じで嬉しいです。

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03/26
Mon
Category:設計仕事
壊されない間取りのために考えなければいけないこと その②

2012市ノ川の家(右側グリッドは玄関と和室ですが、この部分は全てフリーになり、暮らし方の変化に対応します)
たとえば、コミュニティーに開放、たとえば2世帯etc)
2:暮らし方の変化を織り込む
単身世帯や、老齢世帯の増加など多様化する家族形態、暮らし方に対しどのような住宅を提案していくべきなのかは設計者(住宅関係者)にとって最も重要な問題です。
標準仕様的な間取りの住空間や、固定化された可変性の無い、構造強度ばかりが優先される住空間は、ライフスタイルを規定し、フレキシブルな住まい方を阻害します。
暮らし方、使い方に合わせて変化していける家(プランニング)をつくらなければサスティナブルにはなりえない、これが最も重要なことではないでしょうか。
永い目で、建てた後の暮らし方の変化を織り込み、継承していく暮らしに対して住空間はフレキシブルに対応していかなければ、今までと同じように打ち捨てられていく可能性が高いのです。
3:プランニング上での様々な仕掛けが必要になる。
これまでの一般的なプランニングは夫婦+子供2人を平均的な世帯として、設計されてきました。
現在の状況も変らず、ハウスメーカも分譲マンションも、設計事務所も依然としてこの考えが主流です。
でもこれから高齢化・少子化・単身者が増えることにより、様々な形態が望まれるようになると思います。
東京都の例をとれば世帯人数1.99人という数字が発表されたように、今までのような夫婦と子供という標準世帯といわれた形態が主流ではなくなったということで、これから私たちは大きく考え方を変えないといけません。
ただ思い起こしてみれば、核家族と言う形態が主流になったのも戦後であり、たった50年から60年程度の歴史しかないのです。それ以前は家を中心とする大家族が主流でした。
また、大家族の形態に戻るには、社会の多様性が進みすぎているとは思いますが、ひとつの方向としてはそのような暮らし方が増えてくるかもしれません。
多様な使い方を想定した「捨てられない間取り」をつくることが大切です。

2011御宿の家(玄関土間とあわせフルオープンになる8帖居室、たとえばコミニュティーカフェ)

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03/24
Sat
Category:設計仕事
壊されない間取りのために考えること その①

13年ぐらい前サラリーマン設計士だった頃に最後に入ってきた新入社員の結婚式に呼ばれた。
退社する直前は彼を入れた3人でチームを組んでいたので感慨深い、いまだに課長とか呼ばれても返事に困るが、今は別の会社でがんばって、部下もいるということで少し嬉しい。
文字ばかりですががんばって読んでみてください。
先日のモクイエ勉強会のテーマを何回かに分けてお送りさせてください。
壊されない間取りのために設計者が考えなければいけないこと その①
1:壊されない間取りサスティナブルであること (暮らし方が家を継ぐ)
戦後の住宅不足を経て.1960年ごろから始まる高度経済成長期に日本人の価値観は大きく変わりました。
急激な世の中の変化に永く継がれてきた価値観も継承することができず、親も子供たちに自分たちの価値観を子供たちに受け継がせてよいものかどうか迷いがあった時代であったと思います。
1960年から50年たちました、こらからの50年はどうでしょうか。
少子化、単身世帯の増加、マイナス傾向の経済活動を考えるに、今までのような急激な変化は起こりえないと思います。
経済活動がそれ以前の価値観が大きく変えてきたひとつの要因だとすれば、今後はある一定の価値観が継承できるのではないでしょうか。
価値観は生き方であり、暮らし方に直結します。暮らし方が世代を超えて継承できれば必然的に間取り「家」を使い続けることができます。
少なくとも暮らし方に合わないから捨ててしまうと言う理屈はなくなります。
100年200年続いた旧家とは急激な変化の無い世の中で、代々その家に暮らした人たちが同じタイプの考え方や物の見方をしてきたから捨てられることが無かったとも言えるのではないでしょうか。

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03/22
Thu
Category:設計仕事
仕事が予定どうりに進まない。

私は狭いところが大好きです。
仕事が予定どうりに進まない。
設計は集中しないとできないことが多いのに、集中しない仕事習慣になっている。
ランニングしているときは集中できるのだから、仕事も走りながらこなせればいいのだが・・・
電話を切る・メールを見ない・ネットも見ない・ポストも見ない・人にはもちろん合わない・猫も見ない。
でもきっと若い頃みたいな集中する力は無いだろうと思う。
集中するのも疲れるから歳をとるとなくなってくると思いませんか?
明日は休養ではなく急用で御宿まで行くので終日私は不在です。
って言うほどの来客もないけど・・・

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03/21
Wed
Category:設計仕事
今日は強烈な筋肉痛で

亀猫
今日は強烈な筋肉痛で、かなりの筋繊維が断裂しているようです。
昨日は昔、走れていた頃の記憶で体が動いてしまい、練習不足で完走は無理だとあきらめていた距離が走れてしまいました。
でもそれは大きな勘違いで、たいへんな代償を今払っています。たぶん2・3日は払いつづけます。
これです。トレイルフルマラソン
今日は午後からNPOモクイエ定例会議で冒頭1時間半ぐらい講師役をやりました。
間取りについての講義をする予定でしたが、プロを前にいまさら・・・と言うのもあり、アーキでのプランニングの考え方など、プランニング概論のような話になってしまいました。
一般的には建て主の希望を聞いてプランをまとめるという行ないが設計業務のプランニングですが、それは単にまとめる技術的なテクニックであり必要なものではあるけれど、それだけではいけないのです。
その作業に関わる以前に間取りとは、家とはどうあるべきかという自分なりの道筋を持って取り組むこと、その道筋とは・・・たとえばこのようなこと。
(ながくなるので近いうちにホームページのコラムにでもあげます。)
などと言うお話をさせていただきました。
たかがプランされどプラン、奥が深いのです。
ちなみに、今日話すことは昨日の苦しいランニングのさなかに、苦しさを紛らわすために頭の中で構成していたようなわけでした。
これは苦しさを感じている自分を一旦別のところにおいてみる。みたいな一人なのに二人称みたいな技で辛いときには有効です。
また、走るのは暗記をしたり、構成を考えるのにむいていると思っています、走りのリズムの中に言葉を落としこんでいくと結構はまります。
その時気をつけなければいけないのがはまり過ぎてゼスチャーが混じるようになると回りから変な動きのやつだと警戒されてしまうことです。

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03/19
Mon
Category:日常
コーヒー豆

近所のコーヒー豆屋さんでいつも買っています。
親父一人の小さなお店です。
今日はモカブレンドを400gにしました。チョット時間が掛るお店ですが、炒り立て引き立てなので香りはいいですね。
味の違いまでは私などは、よくわかりませんが、たぶん美味しいのだと思います。
こだわって挽いてくれてもこれじゃあ残念ですね。
ローストは何度ぐらいで何分とか、目安はあるけれど、入ってきた豆の乾燥状態や、まめの大きさによっても変わるので感覚だそうです。
同じ豆でも深炒りか浅炒りで変わるし、挽き方でも変わるからと言いながら普通に炒ってもらい、少し荒めに挽いてもらいました。
細かく挽いてもらった方が苦いような気がしますが、飲み比べをするわけではないので、直ぐに慣れてしまいますね。
豆の種類の違いもあまり判らないので、いつも店主お勧めの豆を買っています。
職人としてはたぶん張り合いの無い客でしょうね。
うるさい客も居るでしょうから、ちょうどバランスがとれていいんじゃないでしょうか。
大体今日から2週間ぐらいは内の事務所はモカブレンドとなります。
他のブランドがお望みの方は、じかいこうにゅうじま


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03/16
Fri
Category:山と材木
そろそろ恋の季節

去年の堂平天文台星空観望会&伐採イベントでつくられた巣箱
お便りが届きました。
シジュウカラが入居しようか、どうしようか うろうろ。
出たり入ったり。
そろそろ恋の季節は入ってってくれればいいですね。
蜜柑の木の家


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このフレーズは…
ピンキーとキラーズの歌ですねッ!
コイ~のキセーツよ~♪
今度、デュエットしませう。
by Kaniya
何で「デュエットしませう。」なのか判りませんが、コメント入れてくるということは少し暇になってきたのでしょうか?
デュエット前に飲みましょう。
by アーキ
03/14
Wed
Category:設計仕事
「広い家には馬鹿でも住めるが、小さな家に住むには知恵がいる」

古書を買いました。
1972年初版の全集の一巻だけ
興味があったのは 池辺陽 ミニマムなミニマムな住宅に最近とっても興味があり、探していましたが、いかんせん昭和30年前後に活躍した方なので、なかなか資料もありませんでした。
立体最小限住宅なる考えの方でこんなことを言っています。
「広い家には馬鹿でも住めるが、小さな家に住むには知恵がいる」
もう一冊、「箱の家」2005難波和彦 池辺陽の弟子の作品集である。
ひとつの考えを時代に合わせ継続していく人がいると言うのは凄いことだ。
職人の世界もしかり。

計画中の2件の模型の写真撮影を行った。
とは言っても事務所の近くの雑木林の中に持っていって、自分でシャッターを押しました。
やっぱり建物模型は外で写真がいいです。


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03/13
Tue
Category:設計仕事
設計事務所が提案する木の家を見てね!

ある方からのお問い合わせをいただいた。
「過去の写真が見たいがパソコン関係が苦手なので写真を送れないかと
たしかにPC環境が全ての家庭に行き渡っているわけではないし、不得手な人がいるのも確か
私のようにPCが無ければ仕事にならない、という人ばかりではないわけで
そこで気が付きました。
近年の事例集レンタル
宅急便で送ります。クロネコの着払い用紙を入れておくので着払いでお返しください。
設計事務所が提案する木の家を自宅でゆっくりご覧ください。
ちょっと興味がある方・事務所に行くのはちょっと・という方
web上では表現しきれないだけのものはあります。
A4サイズの写真データが約40枚と事務所の概要とご挨拶と設計料の説明が入っています。
お問い合わせください????
ってPC環境苦手な人はこれじゃあお問い合わせできない!!
いや~まいったな。

こんな感じです。

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03/12
Mon
Category:建物
長島家住宅 その③

長島家住宅 その③
縁側のガラス建具のエッチング
菊の花のような模様がきれいですね。
この頃のガラスの厚みは1.5とか2.0とか、桟で押さえているので風が吹くとがたがた音がします。
私のうまれた家もそんな家でした。
隙間風だらけでしたね。

縁側と和室の仕切りの障子です。
外が見えるようにガラスが入っています。
上げ下げできる雪見障子は、実は比較的新しいものだったのだと個人的には理解しています。
当時の建具屋さんも当然上げ下げできる障子をつくることはできたけれども、上げたまま重力に逆らって下がってこないようにするのが上手くできなかったのだと思います。
一般的には、上げ下げ障子は桟の中に鋼製スプリングをいれてテンションで落ちてこないようにしているのです。
使っている人でも知らない人が多い建具の隠し技

なかなかいい感じで錆びてる外部建具兆番
欅の枠に欅の建具
銅の飾りがついていますが、銅と鉄って相性はいいのでしょうか。
イオン化傾向とかたしかありましたよね何とかと何とかは腐食しやすいとか・・・・
すっかり忘れてしまいました。

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03/10
Sat
Category:市ノ川の家
いつものような賑々しい打ち合わせです。

いつものような賑々しい打ち合わせです。
そろそろ最終段階です。
いろいろ考えることがありますね。
普通の家づくりに比べればかなりのんびりしたスケジュールですが、ご本人たちも特に永いと感じていないとすれば、家づくりのスケジュールって一般的には造る側の論理で決められているということですよね。
早い方が経費が掛らないとか
悩ませていると決まらないとか
難しいことを言われると困るとか
やっかいな情報が入らないうちにとか
早く住まわせてあげたいとか
安く仕上げるためにとか
掛けるべき時間というのがあって、どのくらいというわけじゃないけど、それをはしょっていくと住む人の価値観が育たないうちに建物が出来てしまう。
経験的にある一定の時間を掛けた方家のほうが上手に使いこなしてくれるような気がする。
つくる側の思いであるとか、新しい生活の仕方であるとか、なんどもなんども図面を見せられるたびに少しずつ少しずつ住まい手にしみこんでいくのだと思っている。
経験的にそう思う。

話は違いますが、関係各位にアンケートをお願いいたしました。
メールが届いた方はぜひアンケートにお答えくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

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03/09
Fri
Category:市ノ川の家
あるいみ飛び道具のような

最終確認用の模型です。
現物を一度現地につくって確認すれば一番いいでしょうね。
でも普通そんなことは出来ませんね。
だから模型です。
1/50のスケールです。
模型のクオリティーは、仕上げ材に忠実であるとか、色に対して忠実である必要はありません。
図面では表現できない提案する側の思いが内包されたひとつの武器
あるいみ飛び道具のような
図面や、つたない説明など吹き飛ばしてしまう威力が込められた。
最終兵器


03/08
Thu
Category:建物
長島家住宅 その②

長島家住宅 その②
母屋は古い部分で築300年とのことです。
玄関土間の天井です。
改修時にきれいに拭いていますね。
穴は囲炉裏の煙抜きで、天井は竹組み、このような煤にいぶされて黒くなった竹をきれいに磨くとあめ色の煤竹として珍重されます。
特に写真で見える縄で編んだ部分、縄目があったりすると、またまた珍重されます。
自宅にこんな天井がある方は(普通無いと思う行けど)簡単に壊してはいけません、お宝ですから私に連絡してください。
太い梁はたぶん松だと思いますが、よくわかりませんでした。
廊下のフライングバットレス
投げかけ梁は桧のようです。
小径木の根っこの部分、谷に生えているような曲がったものを上からの荷重を上手く受けるように使っていますね。

屋根は現在の表面は銅板で葺いていますが、剥がせばかやぶきが出てくるはずです。
「銅の屋根で厚みもあってさすがに凄いな」
と見学に方が行っているのが聞こえたけれど、
私敵には残念なことなのです。
なぜならかやぶきが維持できないということであり、安易に化粧してしまった。
というだけなのですから、でもたしかに維持できないですよね。
見学料300円だし。
いつかは元に戻してほしいです。

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03/07
Wed
Category:建物
熊谷市長島家住宅 その①

熊谷市長島家住宅 その①
現場の帰りに前から気になっていたので寄ってみた。
長屋門を入ると大谷石の蔵が迎えてくれる。
築90年とある。
川越あたりで蔵といえば土+漆喰と相場が決まっているので珍しい。
宇都宮方面で蔵といえば大谷石なので、県北という地理的関係もあるのかもしれない。
大谷石は軽石成分が多く、熱を伝えにくく、火災に強いといわれている。反面水がしみやすいとも言われるので、蔵としてはどうなんだろうかとおもう。
工事に関しては土蔵が何年もかけるのと違い、比較的早く完成できるようです。
大谷石は水分を含みやすく、凍結すると剥離するのでメンテナンスが必要な材料である。
下の写真でよく見ると補修した後がたくさん見える。
大切に使われて来たのがわかりますね。
日本は、木材という使いやすい建築材料が手に入りやすく、石造の建物を造るという文化は成立しなかったようです。
大谷石はその加工のしやすさや、やわらかい風合い、木材との相性の良さもあり、唯一石造建築物の材料として使われたようですね。
大谷石って温かみがあって、石であって石じゃないような、土に近いような感覚があります。
以前は薪ストーブのバックガードとして使ったこともあり、杉板や漆喰の中にあってもいい感じで馴染む材料です。



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03/06
Tue
Category:市ノ川の家
まだ、改良が必要かどうかはわかりません。

霙交じりの冷たい雨でした。
市ノ川の家の地盤調査を行いました。
正式結果はまだですが、表層は硬く1.0mから2.0m程度の間に弱い層があるようです。
埼玉県の西部、ときがわ、小川町の山岳地帯につながる小高い丘がつならるこの地域
現地は谷部ではなく丘に当たります。
盛り土もしていないらしいので、この条件で2.0m以内ぐらいに弱い層がある場合に考えられるのは、最近まで(20年以内程度)山林であったことが考えられます。
造成のため、畑のために開拓され、伐根されれたとすれば、2.0m程度までかき回している可能性があります。
表面は造成時に締め固めているのでこのようになるのかもしれません。
まだ、改良が必要かどうかはわかりません。
最終決定は、地盤保証をつけるかどうかと、(普通つけます)保証機構の判断も関係します。
もちろん法律上決まっているシステムではないので、こちらが安全であるとの判断をすれば、改良は必要なくなりますが、工務店の立場もあり、いろいろと基礎に関しては悩ましいところです。
いずれにしろ極端に悪いわけではなく、心配なのは20年・30年それ以上のスパンでの沈下です。
それもたぶん相対的に1.0cmとか2.0cmとかその程度沈下の可能性があるというレベルだと思います。
一昔前であれば検討もしなかったでしょうね。
でも今は今の常識で判断せねばなりません。


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03/05
Mon
Category:山と材木
自分は長距離種目を得意としているのだから。

これはナメコです。(去年の秋の写真です)
スーパーで売っている小さいなめこしか見たことがないと言っている西井さんのためにUPしました。
自然の中では中ぐらいのシイタケぐらいにはなりますよ。
昨日は山のめぐみの活動日でマイタケほだぎの準備をしました。
今日も寒いけど、昨日も日が出ないで越瀬橋は寒く、焚き火の煙でいぶされたジャンバーが香ばしく香ります。
去年より順調です。
ここのところ参加者は5から6人ですね。私も欠席が多いし、面子が変わりながら大体半数の人が来ている感じになっています。
ということは、メンバーが20人になれば毎回10人ということでしょうか。
みんなでお昼を食べて、3時ごろには終わりにし、次の作業の約束をしてそれぞれの場所に帰っていきました。
キノコ栽培は、自分にとって目的ではなく、間伐材有効利用の延長線上にあり、かつその場所の木材で仕事をさせていただいている者としての返礼のようなことです。
高いところから見て、たいした意味を持たない、はかなく無益なものとして、あるいはひどく効率の悪い行ないだとしても、それはそれで仕方がないじゃないですか、たとえそれがザルで水をすくうような作業だとしても少なくともその場所に対しての返礼という目的に対して努力をしたという事実は自分の中に残ります。
効果が労力に見合おうが見合うまいが、結局のところ大事なのは目的にたいして動いたという時間であり、往々にして本来の成果は効率の悪い行いを通してしか獲得できないものであろうと思う。
間伐材の有効利用に関してのキノコ栽培は、山という大きな塊を前に相当効率の悪いサイクルであり、このサイクルがいつまで現実に維持できるものか、個人的にも、チームとしてもわからない。
でもここまでなんとか飽きもせずやってきたんだ続けられる限り続けていこうと思う。
人生も半分以上がとうに過ぎてしまった自分だけれど、なるべく遠くの景色を見るように心がけて動いていければいい。
なんといっても自分は長距離種目を得意としているのだから。

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03/02
Fri
Category:設計仕事
アーキクラフトで!

3月に入りましたが、今日は冷たい雨でした。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
はやくこんなこととか
あんなこととか
外で気持ちよくやってみたいものです。
この一年は、3.11以降地震が多かったですね。
またかという感じで慣れてしまいましたが、大きいのが来ないか心配です。
住宅の耐震化は一向に進まないようですね。
内は大丈夫だろうとか、まだ大丈夫だろう
とか思いますよね。
私だって思います。
今やら無くてもと
タイミングはリフォームしたくなったときがいいですよ。
一緒にやればコストも落ちるし、耐震化だけではつまらないからね。
むやみに補強するのも意味が無いので、補強するときはアーキクラフトで耐震診断してからにしましょうね。
アーキクラフトで!
それにしても不思議なのは、津波以後も建築行政の方から沿岸部での建築物津波対策施工規則のような縛りが出てきてもよさそうなものだと思うけど、そんな話はどこからも聞こえてこない。
沿岸部は基礎を1.5m以上にしなさいとかね。
有ってもよさそうだと思うけど、どうやら国土交通省は津波に関しては思考停止しているみたいだ。
さて外は寒いのでお風呂の中で伸びでもしましょうかね。
お疲れ様でした。


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03/01
Thu
Category:設計仕事
二人だけですが勉強会開催
で、時間が余るので私とナザト二人だけですが勉強会開催しました。
テーマは間取りについて&○○LDKという表現についての考察
土曜日の新聞公告が好きで(不動産関係)よく見ます。特に建売やHMの公告が好きです。
みんな一生懸命アイディアを絞って公告に乗せてきます。
売り文句の大半は、28坪4LDK駐車場2台とか、HMだと必ずエコという言葉が並びますね。
そこで、アーキクラフトの最近の家を見てみると、
1LDK85㎡とか2LDK110㎡とか、ちょっとおかしなことになっているのに気が付きました。
1LDK85㎡とはいってもリビングがそんなに大きいわけではなく、将来は部屋になりそうだけど間仕切りは無いしドアも無いしみたいな曖昧な空間がおおいのです。
たぶん新聞広告に乗せたら評価されないでしょうね。
一目見てその理由が理解できないでしょうから。
4LDKとかの表現は、リビングのほかに4部屋も部屋がある。というお徳感を文字にしたもので判りやすいですね。
簡単に想像できます。
だからやっぱり内のプランは公告には乗せないで、隠しておくことにします。
とっておきのやつですから
プランニングのルールは
1:現在の生活が足りること=現在
2:子供が個室がほしくなること=10年後
3:子供世代が同居できること(2世帯はいける。3世帯は無理でも)=20年後
4:介護が必要な親が一緒に住めること=30年後
5:単世帯に戻れること
6:減築がいらないこと=床面積は27坪あれば基本は足りる。=初期投資を抑える。
このサイクルに対応できれば、作り変えなくても住むと思うのです。
しかもこのときに最大限改造コストが掛らないように計画します。
高度成長期にたーくさん造られたミニ開発と呼ばれる、20~25坪ぐらいの細かい間取りの家ではそれが不可能で、子供は外に出ざる得ませんでした。
いやでも核家族化となりました。
また、現在でも28坪4LDKや5LDKで造られた間取りの家は、当初から細かく区切ることを前提にした構造なので変化に対応できず、結局住み継ぐことが難しくなってしまうのです。
住み継げる家では内部間仕切りの可変性が重要で、それには当初からの構造計画が肝要です。
単純なフレームで構成するということ。
これは簡単なようでけっこう難しい。
というようなことを再確認しながらの勉強会でした。
さて明日はなにしようかな?

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