10月の記事一覧
Posted on 18:30:11 «Edit»
2012
10/30
Tue
10/30
Tue
Category:石原の家
この穴は土質を採取した穴です。

石原の家
この穴は土質を採取した穴です。
表層は粘性土、2mぐらいから砂質土でした。
地盤調査を行いました。
感覚的にはあまり良い結果が出そうになく、地図上でもきわどいところ、台地と低地の境目でどちらかというと低地より。
なので調査はスウェーデン式とハンドオーガーによる土質サンプル採取調査を合わせて行う精密な診断で、通常のスウェーデン式より詳細な判断材料が得られる方法を採用しました。
おそらくですが、簡易的なスウェーデン式調査だけでは要改良の結果が出たと思います。
簡易調査では改良の割合が多く出ます、安全側の判断と言えばそうですが、多少費用をかけても精密診断を行い、地盤保障を付けることが安心できる方法です。
ただ、調査に費用をかけて詳細な判断が出来ても改良になる場合はあります。
その場合は詳細な調査費分が高くなってしまうので残念です。
考察:当調査地は粘性土からGL-2.0mより砂質土に変わり、GL-3.0mで貫入不能となります。古い造成地であり十分な経年変化とともに、圧密沈下は終わっていると考えられます。換算N値からも十分な体力が期待でき、概ね安定地盤と判断できます。
結果地盤改良等の処置は必要ありません。

Posted on 19:46:06 «Edit»
2012
10/29
Mon
10/29
Mon
Category:B/strage
類は友を呼ぶ的現場見学会でした。

B/storage
構造部分の見学会ということで土曜日に2時間限定で行いました。
今回は来場者が少なく寂しかったですがこんなこともありますね。
まあ、構造を見ても・・・という方は多いでしょうね。
構造に興味がある方のほうが珍しいのでしょう。
でもいらした方との会話は、泥壁で漆喰壁にしたいとか、ディープです。
類は友を呼ぶ的現場見学会でした。


Posted on 13:54:55 «Edit»
2012
10/28
Sun
10/28
Sun
Category:設計仕事
冬には雪が沢山振る町からいらしてくれました。

車で5時間
遠くから来てくれてありがとう。
冬には雪が沢山振る町からいらしてくれました。
新しい暮らしが来年の春から埼玉で始まるとのこと、まだ土地探しの段階です。
今日は土地探しを兼ねて建物のお話に来られました。
本当にたくさんの、いろいろな、家づくりの選択肢がある中で、なぜか今日この時間にこの場所でお会いすることができたのか不思議な感じがします。
一からつくる家は時間がかかります。
私の力ではどうしても来年の四月には間にあいません。一年間は別に住まいを手当てしていただかなければなりません。
大変だけど思い出に残るような家づくりができればいいですね。
まずはこちらができること、それはどんなもので、どのぐらいの費用なのか、など提案させていただきます。
またここでお会いできるように一生懸命考えます。

Posted on 19:23:40 «Edit»
2012
10/26
Fri
10/26
Fri
Category:設計仕事
環境にもお財布にも優しい方法

遠方からのお問い合わせで建設地の候補になる土地を見てきました。
北西角地で道路の奥に見えるのは川の土手、河川敷からは100m位ですが中流域のこの辺では河川氾濫の可能性はまずありません。
昭和30年代に開発された住宅地で低層の住環境を維持している落ち着いた街並みです。
この区画の周辺は最近宅地開発されて分譲が盛んなところですが、地盤が悪い場合が多く基礎工事に費用が掛かります。
昭和30年代に開発されたところは、宅地としても条件のよいところが多いですね。今は条件の良いところが残っていませんし、改良技術も普及しましたので造成も基礎も改良すればいいという力技が横行しています。
改良方法も様々、表層改良から柱状改良、柱状改良でもセメントミルクや砕石方式などこれまた様々で、地盤の状態により判断されるべきですが、多くの場合はコストが落とせるセメントミルク方式が採用されるようです。
改良は安全に生活するために必要な処置ですが、方法と土の条件によっては環境を汚染します。
環境に負荷をかけない改良方法もあります、改良が必要な場合は少しコストは掛かりますがそのような方法も検討させていただきます。
環境にもお財布にも優しい方法が開発されればいいですね。

Posted on 21:18:51 «Edit»
2012
10/24
Wed
10/24
Wed
Category:設計仕事
難しいのはどこで折り合いをつけるか

ちょっと前まで、3週間ぐらい前までは暑い暑いと言っていたようなのに、ちょっと涼しくなってきたなと思い始めたばかりなのに、もう寒いと感じ始めています。
ちょうどいい季節って本当に短いですね。考えるにこの短い季節をどれだけ引き延ばせるかが家の性能の一つなんだと思います。
昼間はお日様が出ていれば暖かいので、この暖かさを朝夕にとっておくことができればかなり快適になります。
あまりにも敏感に外の温度に左右されるのは自然に暮らすとはいっても大変です。
寒ければ暖房・暑ければ冷房と機械設備に頼るのはこれからの住宅ではありません。
経済産業省ではそのような暮らしをゼロエネ住宅とか言いながら設備機器導入を推し進めようとしています。
設備機器の寿命を常に考え、元が取れるとか取れないとかそこを重視するんですか?
といつも思います。
まずは建物の基本性能を上げる。
それは設備の強化ではなく自然環境を上手に取り込む柔らかさを持ち、我慢するのではなく、力任せの設備頼りでもない、自然と上手に折り合いをつけた住まいがいいのだと思います。
難しいのはどこで折り合いをつけるかなのだと思います。

Posted on 20:08:36 «Edit»
2012
10/23
Tue
10/23
Tue
Category:設計仕事
自分の工房っていいですよね。

今日は建具屋さんと打ち合わせでときがわ町に行きました。
山の上にあります。
一人だやっている建具屋さんですので工場というよりは工房ですね。
使い古された工房で綺麗にかたずけられていて明るいです。
設計事務所は今時PC仕事がメインなので、昔の設計事務所のドラフターや平行定規が並んだ「設計室」という雰囲気ではなくなってしまい、やけに事務所的でスマートな場所になってしまいました。
自分の工房っていいですよね。
ほしいけど何つくるんだ????

Posted on 17:53:49 «Edit»
2012
10/22
Mon
10/22
Mon
Category:自転車とか
アクティブな日曜日の代償は月曜日に来る

ココは川崎港に突き出た人工島、物流の拠点であり生活臭は全くないところ、で日曜日は人影もないわけなのです。
そこを使って東扇島トライアスロン大会なわけですが、スイム・バイク・ランを別々の人がやってもいいという変則なカテゴリーに友達と出ました。
私はバイク担当で40Kmのタイムトライアル
人工島なので真っ平で、貨物用に広い道幅ですが、路面は荒れてがたがた、コーナーはアウト側に砂利が浮いてオーバーランでアウトに膨らみ落車が多かったですね。
40kmを1:11:00 アベレージ34k/h 回転重視で一分間に足を110~115回転ぐらいまわしますよ、バターになりそうです。
効率がいいのは90~100と言われますが、私は排気量が小さいので回転で走ります。
ちなみにプロのタイムを探してみたら2012プロロード「ブエルタ」40kmのTTはロシアのケシアコフが優勝で52分36秒 アベレージ45.7km
プロって当然ですが違う世界にいる人ですね。
3人で出た結果は総合6位(31チーム中)でした。
初参加では上出来でビールがうまかったです。アクティブな日曜日の代償は月曜日に来る筋肉痛
「痛い!つらい!もうだめだ!」
と思いながら走りますがいつも思うのは、「痛い!つらい!」は体感的な絶対的な事実だけど、「もうだめ」かどうかは自分で決められる自由な部分であるということ、この自由を楽しめるようになれればベテランです。
そろそろベテランの境地です。


Posted on 18:20:42 «Edit»
2012
10/20
Sat
10/20
Sat
Category:NPO
ふじみ野市で環境フェアー

ふじみ野市で環境フェアー
終日NPO山のめぐみブースできのこ汁担当
マイタケのきのこ汁なので贅沢です。
去年から出ていますが恒例になりそうですね。ふじみ野市周辺の環境系の団体のお祭りで、市が主催です。
農薬を使わない田んぼをやっているエコたんぼノラさんはお餅をついていました。
他にもたくさん20団体ぐらいでしょうか、にぎやかでした。
今週はなんだか忙しくてほとんどランニングも自転車もできませんでした。
来週は走らないと来月は川越マラソンです。


Posted on 17:30:31 «Edit»
2012
10/19
Fri
10/19
Fri
Category:日常
神社にはそのような場所に建つものが多いとおもう。

川越の郭町 三芳野神社
「とおりゃんせ、とおりゃんせ」の細道がこの道です。
そんなに細い参道ではありませんが天神様へ続きます。
創建は1200年前とか、室町ですかね。
ずいぶん昔からあるんですね。
地政学的に見るとこの地から先は新河岸川その向こうは国道16号を経て大宮方面まで田園地帯が続きます。
新河岸川はかつて船運が栄えたほどの川です。
その向こうには荒川があり、低地が続きます。
川越城はこの天神様の北側でやはり小高い場所にあります。
この低地はかつて入り江であり、貝塚もこの近くで出ています。
何が言いたいかというと、この場所は海に突き出た半島であったということ、海を臨む先端の土地にお墓をつくり先祖を祭ったり、神聖なものを感じ祈祷を行う。
そのような場所であったのだと思う。
あるべくしてある神聖な場所である。
神社にはそのような場所に建つものが多いとおもう。


Posted on 18:29:20 «Edit»
2012
10/18
Thu
10/18
Thu
Category:日常
紅白幕でお祭り準備

昨日水曜日の早朝
菓子屋横丁
と一番街蔵造りの通り
紅白幕でお祭り準備、今度の土日は川越祭り市制90周年記念とか、80万人とか100万人とか
それより気になるのは旧市内全域に張り巡らされたこの紅白幕はいったい何mあるんだろう。
あと旧市内の道路にはこんな柱を建てるための穴ぼこがたくさんあいているのであった。
いつもは蓋をしてあってダンゴムシの住処になっている。
メインの通りの商店は、足場パイプなどでバリケード店の前に築く、パイプにも紅白幕をまいておめでたそうに見えるけど、実はガラスやシャッターが破壊されないように囲っているのであった。
この時期市内の鳶職は一番忙しいのであった。


Posted on 17:28:41 «Edit»
2012
10/15
Mon
10/15
Mon
Category:設計仕事
建物の価格 その一
建物の価格 その一
☆ 坪幾らというけれど・・・・
坪幾らの表示は建物面積(坪数=畳二枚が1坪)に単価をかけると建物総額が出るという仕組みです。
では建物総額とは何でしょう。
建築主サイドから見れば建物総額と言われれば引っ越しさえすれば、カーテン、アコンは別としてもとりあえずは住める状態をイメージするのが普通ではないでしょうか。
しかし施工者サイドの見方は違います。
まず、土地条件がそれぞれ違います。同区画の分譲住宅でもない限りそれぞれ土地の形状が、道路との関係が違うのが普通です。

要は土地形状によりかかる費用が違ってくるのです。浄化槽が必要であったり、擁壁が必要であったり、水道、下水の引き込みが必要であったり、雨水浸透処理が必要な場合もあります。
これらを含めて坪単価を出すと物件ごとのばらつきが多すぎて比較しにくくなります。
このような理由から一般的には建物外部の工事はすべて坪単価には含まない施工者が多く、建物総額のつもりで見た金額に実は足りない部分が沢山あって資金繰りが狂ったというようなことが起こるのです。
さらに坪単価が低く表示してあれば建物総額が安くイメージさせられるという考えのもとに、通常建物価格に含まれるであろう工事までも別途工事とする会社も見受けられます。
たとえば、網戸、網戸がなければ夏の夜は窓が開けられない=生活が成り立たないですね。
防犯上の窓格子も最低限ほしいところだと思いますが施工者によって様々です。
また、坪単価に設定している材料なども実際にどのようなものなのかブラックボックスの中です。
あまりにも程度の低い仕様であれば、かなりの部分で取り換えが必要になり、アップチャージが必要になるかもしれません、見かけの数字に惑わされないようにしなければなりません。
坪単価はこのようにつくる側の都合の良いように操作されています。
では坪数はどうでしょう。坪数は数字なのでごまかしはないだろうと建て主サイドは思います。というか疑わないのではないでしょうか。
通常設計事務所が言う坪数とは確認許可に記載されている面積のことで、建築基準法で定められた面積算定方法に準拠した数字になりますし、現実的な数字で、住宅ローンなどもこの数字が使われます。
これが施工者によって坪単価と同じようにつくる側の都合で操作されていることが多く見受けられます。
設計的には床面積に算定しない、玄関ポーチや、吹き抜け、施工者の中には跳ね出しバルコニーから、物外周部の軒が出ている部分まで坪数としてカウントし、坪数を増やし、安く表示した坪単価を回収しよういう意図が見受けられます。
見積書の書き方も巧妙になっています。
業者決定に当たっては諸費用を含めた総事業予算が把握できるまで控えられたほうが無難です。
設計事務所ではまず総額予算をお聞きしたうえで、諸費用を勘案しどこにお金をかけていくのかじっくり相談しながら家つくりを進めていきます。
見積もり確認などのご相談もお受けいたします。(相談は無料です。)
お問い合わせください。
アーキクラフト

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☆ 坪幾らというけれど・・・・
坪幾らの表示は建物面積(坪数=畳二枚が1坪)に単価をかけると建物総額が出るという仕組みです。
では建物総額とは何でしょう。
建築主サイドから見れば建物総額と言われれば引っ越しさえすれば、カーテン、アコンは別としてもとりあえずは住める状態をイメージするのが普通ではないでしょうか。
しかし施工者サイドの見方は違います。
まず、土地条件がそれぞれ違います。同区画の分譲住宅でもない限りそれぞれ土地の形状が、道路との関係が違うのが普通です。

要は土地形状によりかかる費用が違ってくるのです。浄化槽が必要であったり、擁壁が必要であったり、水道、下水の引き込みが必要であったり、雨水浸透処理が必要な場合もあります。
これらを含めて坪単価を出すと物件ごとのばらつきが多すぎて比較しにくくなります。
このような理由から一般的には建物外部の工事はすべて坪単価には含まない施工者が多く、建物総額のつもりで見た金額に実は足りない部分が沢山あって資金繰りが狂ったというようなことが起こるのです。
さらに坪単価が低く表示してあれば建物総額が安くイメージさせられるという考えのもとに、通常建物価格に含まれるであろう工事までも別途工事とする会社も見受けられます。
たとえば、網戸、網戸がなければ夏の夜は窓が開けられない=生活が成り立たないですね。
防犯上の窓格子も最低限ほしいところだと思いますが施工者によって様々です。
また、坪単価に設定している材料なども実際にどのようなものなのかブラックボックスの中です。
あまりにも程度の低い仕様であれば、かなりの部分で取り換えが必要になり、アップチャージが必要になるかもしれません、見かけの数字に惑わされないようにしなければなりません。
坪単価はこのようにつくる側の都合の良いように操作されています。
では坪数はどうでしょう。坪数は数字なのでごまかしはないだろうと建て主サイドは思います。というか疑わないのではないでしょうか。
通常設計事務所が言う坪数とは確認許可に記載されている面積のことで、建築基準法で定められた面積算定方法に準拠した数字になりますし、現実的な数字で、住宅ローンなどもこの数字が使われます。
これが施工者によって坪単価と同じようにつくる側の都合で操作されていることが多く見受けられます。
設計的には床面積に算定しない、玄関ポーチや、吹き抜け、施工者の中には跳ね出しバルコニーから、物外周部の軒が出ている部分まで坪数としてカウントし、坪数を増やし、安く表示した坪単価を回収しよういう意図が見受けられます。
見積書の書き方も巧妙になっています。
業者決定に当たっては諸費用を含めた総事業予算が把握できるまで控えられたほうが無難です。
設計事務所ではまず総額予算をお聞きしたうえで、諸費用を勘案しどこにお金をかけていくのかじっくり相談しながら家つくりを進めていきます。
見積もり確認などのご相談もお受けいたします。(相談は無料です。)
お問い合わせください。
アーキクラフト


Posted on 17:02:10 «Edit»
2012
10/13
Sat
10/13
Sat
Category:設計仕事
この子が大人になったら張り替えましょう。

鳩山の家
10年目のアフターに来ましたが、障子がいい感じで、人間の子供じゃこうはできないね!
上まで駆け上がってるし、
息子も娘もここまではしなかったでしょう。
障子が多いので被害も大きいですね。
でもこれは直しません無駄なので、この子が大人になったら張り替えましょう。

というわけで、8月に点検して早急に対処すべき部分を補修しました。
工務店さんにお願いして、建具調整や外部補修、設備の部品交換などで一人で一日分ぐらいの作業です。
あとは5年以内をめどに外部塗装の改修工事を予定しています。


Posted on 19:06:14 «Edit»
2012
10/12
Fri
10/12
Fri
Category:市ノ川の家
洋風であるとか和風であるとか

市ノ川の家
市ノ川の家は2階と1階の外壁が違います。
琴の家では面によって変えました。
市ノ川では2階がガルバリウムで1階がモルタル下地リシンとなります。
意匠的なデザインとコストにメンテナンス性と考えることはいろいろあります。
洋風であるとか和風であるとか、何々風というコマーシャル的な家にはしたくありません。
住む人の個性が表れた表情に近づけていきたいと常に考えています。
木部がかなり外部に見えてきますのでそのイメージで和風と捉える方もいると思いますが、設計者としてはほとんど意識していません。
結果少し懐かしい感じのするこれからの日本の家のスタンダードなのだと考えています。

Posted on 22:07:39 «Edit»
2012
10/11
Thu
10/11
Thu
Category:建物
寒くてもいいからこんな家に住みたいです

木曽や飛騨の宿場町を思わせる建物だけどときがわ町の宿という慈光寺へ向かう交差点にあります。慈光寺は1300年の歴史があり、国宝から重要文化財、天念記念物などがてんこ盛りの名刹
現在は一部ギャラリーとお茶屋さんのようです。
おそらくこの辺がときがわ町のかつての中心街、慈光寺へ行く要所であり宿場であったことからもとは宿屋でしょうか、それとも町の有力者の住まいかとおもいます。
現在の町の施設があるあたりからはかなり山側に入ります。
この切り妻の大屋根はこのあたりではめづらしいですね、飛騨高山方面に多く見られます。
虫籠格子建具も間隔が狭く、関東らしくなく関西のにおいがします。やはり妻籠や飛騨方面のイメージですね。

縁側の庇も木小舞天井で細工が細かく、受ける丸太の桁も細めです。
本来関東の田舎では部材が太いことが立派といわれ、太くがっしりしているものです。
戸箱においても上に台輪を回し丁寧な作りです。
正面入り口門の左側が茶店のようですこちらもいい雰囲気ですね。
この部分は窓のデザインなどから明治から昭和初期につくられた洋館を意識した意匠が感じられます。
建物全体としては江戸期から改修を繰り返され使われ続けているのではないかと思います。
推測ですがこの建物は近隣の地場大工の手によるものではない。
少なくとも元の建物は違うはず、思うに慈光寺の改修やその関係で招聘された関西方面の職人、又は関東に流れてきた関西系の大工が手掛けたのではないかというのが私の推測です。
ちがってたらごめんなさい。
違ってることもよくあります。
寒くてもいいからこんな家に住みたいです。


Posted on 19:30:45 «Edit»
2012
10/09
Tue
10/09
Tue
Category:市ノ川の家
手仕事が必要だと思いいます

市ノ川の家
土曜日と月曜日には現場案内もあり市ノ川に行きました。
外壁は2階部分のガルバリウムが終わり、1階の塗り壁下地が完了しています。
外部は70%程度終わった感じでしょうか、中はまだ造作工事真っ最中、写真は吉田大工さんが掃出し窓の3本障子の敷居を入れています。
最近の現場ではノミ・カンナを使うことが少ないと聞いていますが、ちゃんとした仕事をするには手仕事が必要だと思いいます。
町工場や現場は人の技術で動いてきました。
工業化技術・IT技術だけでは補えないものがあり、それを合理的ではないと切り捨ててしまうところに現代社会の停滞があるのではないかと考えています。
工場生産を歌いそれをアピールする会社もそれはそれでいいでしょう。私は人が住む器としての住宅には優しい人の手が必要だと考えています。
常にコストとのバランスの中で人の手が介在する「小さな幸せな暮らし」を提供していきたいと考えています。


Posted on 18:13:35 «Edit»
Posted on 19:50:56 «Edit»
2012
10/04
Thu
10/04
Thu
Category:山と材木
いわゆるベニヤ板です

いわゆるベニヤ板です、出来るだけ使わないようにしていますが、ゼロではありません。
構造的に面剛性を上げたいときには重宝します。
これは構造用合板です。
JAS日本農林規格をクリアーした低ホルム ★四つ
セイホク 石巻工場 第三工場と表示されています。
日本最大手の合板製造工場がここです。
壊滅的な津波の被害から完全復活、どうせ使うのであればちゃんとしたものを使いたいです。少し安いのかもしれないけれど、ホームセンターにおいてあるようなものはJAS規格外なのがほとんど、原木輸入に規制がかかっているので製品として輸入されますが、違法伐採の疑いが大きいインドネシア・マレーシア・中国からのものが多いそうです。
接着剤なども不安で使えません。
どこで作られたものなのかがわかるって安心材料だと思うのです。
できるかぎりそうしていきたいとおもいます。


Posted on 18:35:14 «Edit»
2012
10/03
Wed
10/03
Wed
Category:B/strage
不思議な景色

B/storage
不思議な景色
きれいでしょ。

下屋、玄関へのアプローチの屋根です。
出幅が大きいので腕木で受けています。
垂木は150*45大きい寸法ですが先端は細めにして、ごっつく見えるのは出来るだけ避けたいので。

下屋の角を下から眺めてもきれい。
見える材料はすべて杉 杉はすべてときがわ町

Posted on 18:21:55 «Edit»
2012
10/02
Tue
10/02
Tue
Category:市ノ川の家
取材を受け記事になりましたのでご報告

抜粋です。
細かいところは読めないと思います。
メディアに出ることはまずない当事務所ですが
こんせ「冬に木を伐り、春に皮を剥き、夏に家をささえる」
が目に付いたのか
日本住宅新聞に取材を受け記事になりましたのでご報告させていただきます。
建て主さんに感謝です。
市ノ川の家

Posted on 18:43:41 «Edit»
2012
10/01
Mon
10/01
Mon
Category:巨樹めぐり
長野県根羽村 月瀬の大杉

幹回り14m
樹高40m
樹齢1800年
長野県根羽村 月瀬の大杉
先月の研修会の時に見に行きました。
今まで私が見てきた巨木と言われる大木の中で最も大きなものに出合いました。
長野県で1位全国でも6本に入るとか
昭和19年の古くから国の天然記念物です。
ここまで健康に育ったこの杉がすごいのはもちろんですが、この杉をいつのころからか大切に見守ってきた月瀬の村の人たちがいるということ、この杉を伐ることなく守った人たちがいることに感動します。
伐ってしまうことは簡単なことですが、伐ることができない力もこの木にはあり、人は巨木を守るとともに守られている心強さを得ていたのだと思います。
1800年とはなんと長い時間でしょう。
人の時間尺度とは関係のない世界に生きているのでしょうね。
樹命尽きるまで長野一番を守り通してください。


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