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2016
02/10
Wed
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Category:快適な間取り
快適な間取りのコラム 屋根を考える

住宅の屋根について考えること 1
アーキクラフトが設計させていただく住宅の屋根の基本は三角の切妻屋根を基本としながら法規制に適合する形状を選択しています。
また、屋根材に適した屋根勾配を確保しながらも風が抜けやすい形状を考えています。
最近は住宅雑詩や広告で陸屋根(ほぼ水平な屋根)の家が最近よく登場します。
実際に建っている家も見かけるようになりました。
都会的イメージ・ビル的イメージでモダンデザインと言うことのようです。
以前は陸屋根(屋根勾配の少ない平らに近い屋根)というとRC造の建物の屋根の定番で(学校とかマンションなど)アスファルト防水で仕上げる屋根構造です。
木造住宅で陸屋根は防水技術や防水素材が改良され信頼性が増したからと言って安易に採用すべきではありません。
この屋根で本当に大丈夫なの?
と設計者に聞いてみたくなるような形状が街中で見受けられるようになりました。
とくに建売系の分譲住宅で多いように感じます。
「他と違うデザイン・目を引くデザイン」ということで差別化を目指しているのだと思います。さらに軒の出も無くコストを押さえられる。
という売り手側に都合の良い形態でもあるのだと思います。
間取りのコラム シンプルな木の家 アーキクラフト
日本の木造住宅に限り過去より陸屋根が主流になったことはありません。日本だけでは無く、雨が多く降る国の木造住宅で屋根が平らに近いというのはまずありえない、雨は素早く流すものなのですから。
世界的に見ても平らな屋根の住宅というと、アフリカの乾燥地帯に日干し煉瓦で造られた住まいや雨の少ない地方で石積みやレンガ積みの住宅で、ある程度の雨漏りは仕方がない考えられている地域に見られるくらいです。
ヨーロッパの石積み住宅でさえ屋根は木造の勾配屋根です。
防水工法が進化したとはいえ、昔からのシンプルな形(切妻などのこう配屋根)は理にかなっています。
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