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2012
09/01
Sat
09/01
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Category:市ノ川の家
自然素材系の断熱材 「木の繊維・ウッドファイバー」

市ノ川の現場
2011年から使い始めた木の繊維の断熱材、北海道産です。
自然素材系では、新聞紙再生のセルロースファイバーや羊毛やコルクがあります。
それぞれ良いところがありますが、木の繊維は間伐材の有効利用であるところがうちらしくていいし、羊毛やコルクと違い輸送コストによるCO2が大幅に小さいのも気にいっています。
新聞紙もいいと思いますが、インクの残存が個人的には気になりますが、一度使ってみたいです。
羊毛断熱は今度東大宮で施主リクエストにこたえて使う予定でいます。

これは1枚が100mmあるタイプで、壁には1枚、天井には2枚入れます。
下の写真が壁・天井におさまったところです。
自然素材系の最大の特徴は、吸湿・放湿の性質があり、壁内に入った水蒸気を壁内結露させずに外部に排出することです。ただ使い方は慎重に、結露計算を行い裏付けを持って使わなければいけません。
地域によって壁内結露の危険性は変わります。
寒冷な場所では、放湿性能が追いつかず、壁内結露の可能性もあるので、室内側にバリアが必要になります。
ただ自然素材だからいいといって使うのはやめたほうが無難です。
自然素材には正しい使い方があるのですから、正しく使えば、グラスウールや石油系の断熱材のように化学物質でくるまれた家にならないで済みます。
グラスウールは鉱物ですが、基本は全面バリアを室内に張って使うので、バリアとしてのビニールにくるまれた家になり、いくら内装に自然素材を使ってもビニールにくるまれていることに変わりはないのです。
たくさんの断熱工法や素材があります、どれもそう間違ったものはないと思います。
どういうコンセプトの家でどういう意考えのもとに使うのか、そこが決め所だと思います。
性質をよく理解した施工者・設計者に出合うことも大切なことです。
この材料でも、他の自然系断熱材でも十分に長期優良(次世代省エネ)さらにそれ以上の断熱性を取ることが可能です。
断熱の話は長くなるのでこの辺で、長い話が聞きたいときはお便りください。
ちなみにうちの建物は気密住宅ではありません。


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