埼玉県の設計事務所 アーキクラフトのブログです。 自然素材による家づくりを一生懸命行っています。

 

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Posted on 19:34:10 «Edit»
2012
12/29
Sat

Category:設計仕事

バブリックとプライベート その二 


snap_7621_w5_20121229112735.jpg

バブリックとプライベート その二

パブリック性のある玄関をより多機能にしたのが土間スペースです。

嘗ての住まいにはよく見られた土間ですが、一般的な都市型住宅からは姿を消しました。もともとは農家の雨の日の作業場所であったり、屋外仕事から足袋を脱がずに休める休憩場所であったり、近隣のコミュニケーションの場であったりと多用途に使われてきました。昔は石灰、にがりなどを混ぜて突き固めたため【三和土】タタキとも言われます。
そもそも屋内では靴を脱ぐという行為は世界的に見ても少数派のようです。
素足で畳や板の上を歩く心地良さを多くの世界の人たちが知らないのは不幸なことですね。
私は日本人に生まれてよかったと思っています。

最近ではまた土間の空間が見直され、注目されています。
アーキクラフトでも近年では2件ほどの本格的な土間の家を設計しています。
撒きストーブを置いたり、自転車の整備をしたり、日曜大工や野菜の保管など多目的に使われています。
失われてしまったものが見直されている背景を考えてみると、「暮らし方の変化」が見て取れます。
少し前までは世の中が忙しく、「外で働き、家ではくつろぐ」という生活が当たり前でしたが、「外でも家でも楽しく暮らす」家での過ごし方の多様性が時間のつくり方ができるようになってきたのだと思います。
その時間の中で「土間」は注目されています。一年の1/3程度が雨の日本で、雨の日でも屋外的に活動でき家族と楽しめる機能的な場所なのです。
snap_7648_w5.jpg

いいことばかりのようですが使いこなすには、それなりの覚悟が必要です。
普通は玄関を兼ねて第二のリビングとして土間を考えることが多くなりますが、その場合玄関を開けた来客にはいきなり生活の場が
飛び込んできます。
昔の農家の土間の延長線上にあるタイプですね。
土間の性格上、生活感を出さないのはまず不可能でしょうし、土間の意味もなくなってしまいます。
生活の場にいきなり来客が入る覚悟を決めるか、もうワンクッション土間の外部で緩衝地帯を設けるか、このことは「暮らし方」にかかわってくる需要な問題ですので設計段階で十分な考慮が必要です。
また、プライベートな土間空間とする場合は、玄関とは切り離し、リビングからの土間とすれば、来客の視線からは玄関という緩衝地帯が設けられますので落ち着いたプライベート空間としての土間になります。

生活を楽しむという感覚で間取りを考えてみることもいいことです。
部屋数を割り振るだけのnLDK的間取りから逃げ出しましょう。

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