埼玉県の設計事務所 アーキクラフトのブログです。 自然素材による家づくりを一生懸命行っています。

 

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Posted on 18:08:41 «Edit»
2013
01/06
Sun

Category:建物

「地震に弱い瓦屋根」風評広まり? 


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「地震に弱い瓦屋根」風評広まり?
という見出しで1/6の読売新聞社会欄に瓦の記事が出ていました。

瓦屋根が日本で使われ出したのはなんと飛鳥時代、1400年も前です!
良い素材は残ってきました、最近出てきた化学製品じゃないんです。
経済産業省の統計によると、生産量は1973年が21億枚を超えていたけれども安価なスレートや、他の材料の普及により2010年では5億枚を割り込んだとのこと。
瓦製造業者も減少の一途。
製造事業者は79年の2688か所から10年では175事業所。
当然屋根に上り瓦を葺く職人も激減しているのでしょう、このまま減少が続けば国宝や寺やお城の瓦を葺く技術まで損なわれる危険があります。

確かに私が仕事を始めたころ、25年前は瓦屋根が普通のことでした。
当時もスレートと言われる(本物のスレートではなく)軽量屋根材が普及していましたが、主に建て主不在のローコスト建物に使うもののようでした。
また、瓦とは名ばかりのセメント系整形瓦も安いという理由からある程度使われていました。
瓦が極端に敬遠されるようになったのは、阪神淡路大震災以降です。重く、土で葺いた古い瓦屋根の建物が軒並み倒壊しました。
また、しっかりと固定せず屋根に引っ掛けてあっただけの屋根も、瓦を落とし、人的被害を与えました。

記事では業界のコメントとして「被害は瓦が重いからではなく、建物自体の老朽化が原因だった」と紹介しています。

確かにこのコメントは間違ってはいません。
しかし、すべての屋根瓦を野地板に固定すべきところを怠り、それが当たり前のようになされていたのも事実。
重く建物構造に過度な負担がかかったのも事実。

現在はその反省から、すべての瓦をステンレス釘を使い野地板に固定するのが主流になり、昔ながらの土を使う葺き方も見ることはなくなり、瓦とはいえ軽量な屋根になりました。
軽量になるということは建物としては楽になります。頭が重いと揺らされたときに踏ん張るのが大変ですからね。
しつかり固定され屋根から落ちてくる瓦を恐れることもなくなりました。
このように改良され安全度も上がったにも関わらず、瓦屋根の施工件数は増えません。

「瓦の屋根で」というリクエストが無ければコストが膨らむ瓦屋根を施工会社はあえて使いません。
耐震にこだわる設計事務所や施工会社も積極的には使いたがりません。いくら軽くなり施工も信頼できるとはいえ、ガルバリウムに比べれば約3.0倍、スレートに対しても2.5倍は屋根に荷重がかかります。
同じ耐震性能を持たせようと考えれば、構造骨組みをさらに強化しなければなりません。
耐震等級を要求される中では、プランニング段階から構造的な整合性を考えて組み立てていかないと要求された耐震等級が取れなくなる恐れが出てきます。
構造的にしっかりとしたプランニングを心がけるのは設計者として当然なことですが、瓦を使う場合は更に突っ込んだ配慮が必要になります。

飛鳥時代から使われてきた素材です。
文化財として木材の痕跡は残っていなくても瓦は出土し、往時の住まいを想像させてくれます。
超長寿妙な瓦、屋根素材として重さ以外は最高です。
小屋裏温熱環境にも優れ、野地板の通風もよく下地も長持ちします。

今年は「瓦屋根で!」とリクエストのある住まいを予定しています。

構造的な根拠を確認しながら余裕を持った構造強度を設定していきます。

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